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2009.07.03

ハッピーベル・プロジェクト

今、宮崎で「ハッピーベル・プロジェクト」という計画が動いています。
これは、赤ちゃんが生まれたら鐘を鳴らして人々に知らせ、みんなでその幸せを分かち合おうというもの。
これを宮崎市にある平和台公園に設置しようという動きです。

鐘といえば鋳物です。
というわけで、この計画の発起人・池辺宜子さんと出会いまして、1年ちょっと経ちました。

最初、僕は銅鐸を作れるアーティストということでした。
ちょうどその頃は銅鏡や考古学の仕事もあったので銅鐸についていろいろとお話しました。
ちなみに銅鐸も鋳物です。

ということで、最初は鐘を作る依頼かなと思いまして、色々とお話を聞いてると、池辺さんのお話の奥の深さ、思いに共感して、これはおもしろいとちょくちょくお話を聞きにいってました。
ハッピーベルは池辺さんのアートだったんです。
しかも、巷にあふれる生ぬるいアートでもなく、美術館に飾られるお堅いアートでもなく、お金目的のビジネスライクなアートでもなく、名誉や地位のためのアートでもなく。
純粋に、赤ちゃんが生まれたというメッセージを送り、誰かに幸せな気持ちが生まれればいいという。その表現のために彼女なりに生まれた10年来の構想。

まぁ、ベルを建てることなんてお金があれば簡単なんですが、建てたい場所が県の所有地なもので色々と条例などの縛りがあり簡単ではない。
しかも、平和台公園という場所が宮崎にとっては問題な場所で、「八紘一宇の塔」という戦争遺産があり県政にとって一番触れたくないばしょなんですねぇ。下手すればとんでもないところまで問題が行ってしまうので。
たとえれば、日本政府にとっての憲法9条のようなものか。それの宮崎バージョンみたいな存在なのです、八紘一宇の塔は。
それを宮崎県民は「平和の塔」という名前をつけて観光地にしてしまいました。

閑話休題
最初は池辺宜子という一人の人の小さな夢だったんですが、共感者が増えて、昨年11月3日、ハッピーベル・プロジェクトという組織も立ち上げ、助っ人があちらから、こちらからと現れ、そして今日、「ハッピーベル・プロジェクト」として実行委員5人集まって県庁の副知事に会いにいけるまでになりました。
短い時間でしたが色々と話をする中で問題点も見つかり、まだまだ道程は長いです。

このプロジェクトは、戦争の問題、福祉、子供、医療の問題、法律的な問題、金銭的な問題、そして、県政の問題とアートだけでは収まらない社会的な課題がてんこもり。

そのなかで自分がどうアートという道具を使って、このプロジェクトを通して社会とかかわっていけるか。
そして、鐘は出来上がるのか。

まだまだこのプロジェクトは続いていきます・・・。
Hiroba


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